
第33回日本保健福祉学会学術集会
生きづらさを抱える人たちを支える保健福祉学
オンライン開催
2020/10/31(土)
更新情報
大会テーマ・プログラム
■大会テーマ
「生きづらさを抱える人たちを支える保健福祉学」
自殺は個人の問題ではなく、社会全体として取り組むべき課題です。また、自殺は何か一つの要因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って起こる事象です。一つの学問領域だけでなく、分野を超えて、学際・学融合的に自殺予防に取り組むことが重要です。近年、わが国の自殺者数は減少傾向にありますが、それでもG7の中では日本は自殺が最も多い国ですし、我が国の15歳~39歳の死因の第一は自殺です。
更に自殺未遂者は、自殺で亡くなる人の数の10倍、20倍いるともいわれております。また、自殺が起きると、家族や友人、近親者など、少なくとも5人が強い心理的な影響を受けるといわれています。
生きづらい状態にある人が声をあげ、共に支え合える社会にならなければ、そして誰かが生きづらさを抱え続ける社会を変えなければ、再び誰かが自ら命を絶ち、周囲に傷つく人も増えることになります。それは、どこかの誰かではなく、何かの理由によって生きづらさを抱えた私たちの大切な家族かもしれません、友達かもしれません、同僚かもしれません、私たち自身かもしれません。
今こそ、学際・学融合的な視点から、保健福祉に関わる研究者や専門職が力を合わせて自殺予防の問題に取り組むべきです。第33回学術集会では、「生きづらさを抱える人たちを支える保健福祉学」を大会テーマに、基調講演・シンポジウムの他、モーニングセッション(検討中)、口頭発表等を通して、参加者と一緒に、誰もが生きたいと思える社会づくりに取り組みたいと思います。
■日時
2020年10月31日(土)
■会場
オンライン開催
※新型コロナウイルス感染拡大の防止に配慮し、オンラインでの
開催といたしました


基調講演
■基調講演
「居場所と自殺予防」
竹島 正(川崎市精神保健福祉センター)
■座長
福島 喜代子(ルーテル学院大学 総合人間学部)
■シンポジウム「より生きやすい社会の実現に向けて
―地域における包括的なケアから考える自殺予防」
佐々木 炎(特定非営利活動法人 ホッとスペース中原)
鈴木 健(川崎市ふれあい館)
加藤 雅江(杏林大学 保健学部健康福祉学科)
岡 檀(情報・システム研究機構 統計数理研究所医療健康データ科学研究センター)
小髙 真美(武蔵野大学 人間科学部社会福祉学科
■コメンテーター
竹島 正(川崎市精神保健福祉センター)

モーニングセッション
自殺予防の基本を学び合うワークショップ
■テーマ
「私たち一人ひとりにできる自殺予防~生きづらさを抱える人たちに寄り添うための基本的な知識とスキルの獲得を目指して」
■実施日時
学術集会開催日 8:00~9:00
■対象者
対人援助専門職および
対人援助活動の従事者など、
自殺のリスクが疑われる人の支援に関心のある人
■講師
小髙真美(武蔵野大学人間科学部社会福祉学科)
■内容
①自殺や自殺予防に関する基礎知識
②自殺のリスクが疑われる人への対応の基本的スキル
■実施形式
講義とディスカッション

演題募集
ZOOMを利用したリアルタイム双方向型口頭発表を
予定しています。
申込期限:9月25日(月)23:59
演題募集は締め切りました
申込条件:筆頭報告者が学会員であること
(学会への入会申請中も可)
※優秀発表者の表彰を行います
実行委員会
(五十音順)
呉恩恵(東洋大学)
木下大生(武蔵野大学)
熊田博喜(武蔵野大学)
小髙真美(武蔵野大学)
櫻井真一(武蔵野大学)
西田ちゆき(法政大学)
渡邉浩文(武蔵野大学)
渡邊隆文(健康科学大学)
渡辺裕一(武蔵野大学・大会長))